薬用育毛剤『ポリピュアEX』に配合された特許取得成分って薄毛改善効果はあるの？

薬用育毛剤ポリピュアEX誕生！？新成分配合などシリーズ・リニューアルの歴史

2007年、シーエスシー株式会社より『ポリピュアEX』の前身である医薬部外品『薬用ポリピュア』が発売されました。

メインとなる成分は「長鎖分割ポリリン酸」。

ただそれ以前に、長鎖分割ポリリン酸配合の育毛ローション『薬用ポリピーローション』が製造・販売されていました。

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  ですから、そのポリピーローションの進化版であるポリピュアは、シリーズスタートの2007年よりも前からその歴史が始まっていたと言えるかもしれません。

  ネット系育毛剤としては、かなり息の長い製品ではないでしょうか。

「長鎖分割ポリリン酸」とは、もともと保存料などに利用されていたポリリン酸に毛乳頭細胞の働きをサポートするなどの育毛効果があることが分かったため、浸透力を高めるべく開発されたものです。

こうした独自の成分を使っているため、『薬用ポリピュア』は発売当初から育毛業界の注目を集めました。

ただデビューは清潔感あふれる白いボトルでしたが、発売から半年後には紫外線による劣化を防ぐためブラックボトルに生まれ変わり、現在に引き継がれています。

このマイナーチェンジにより、未開封では2年、開封後でも4ヶ月間ほどは品質を維持できるようになりました。

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  育毛剤は1～2ヶ月で使い終わることが多いとはいえ、消費者としては長期間安定した状態で使用できるのは大歓迎すべき点ですね。

そして2011年、発売開始から配合されていた独自成分の「長鎖分割ポリリン酸」が、「バイオポリリン酸」にパワーアップして大幅リニューアルし、名前も『ポリピュアEX』とグレードアップ（！？）。

さらに3年後の2014年には、バイオポリリン酸が約30％増量され、「ヒオウギ抽出液」がプラスされました。

2017年には、さらにバイオポリリン酸を約30％増量し、新型独自成分「バイオパップス」も新たに配合されました。

ほかにも、「パントテニルエチルエーテル」「ホップエキス」「レイシエキス」などの育毛成分を加えながら、アルコールの一種フェノキシエタノールをカット。

リニューアルを繰り返しながら、より効果的でやさしい処方になり現在に至ります。

バイオポリリン酸、バイオパップスとはどのような成分？

『ポリピュアEX』の肝となる成分は「バイオポリリン酸」。

ほかではあまり耳にしないかもしれませんが、「バイオポリリン酸」はポリピュアEX開発責任者の柴肇一博士が研究・開発し、特許も取得している成分です。

柴氏は、ノーベル医学生理学賞受賞者であるスタンフォード大学のアーサー・コーンバーグ教授のもと生体内ポリリン酸の研究を開始し、現在はスタンフォード大学医学部客員教授でありながら、医薬関連製品を扱うリジェンティス株式会社の代表として研究開発に従事しています。

日本だけでなく世界でもポリリン酸の権威として名を馳せている柴氏が、長年の研究の末に編み出したバイオポリリン酸とは、どのようなところが凄いのでしょうか。

もともと、ポリリン酸自体に毛乳頭内のFGF（育毛に効果的なたんぱく質）を活性化させる作用がありました。

しかし、一般的な化学合成されたポリリン酸では、分子の形状が大きく細胞に浸透させることが困難でした。

そこで柴氏は、独自技術で酵母菌からポリリン酸を抽出する方法を開発したのです。

そうして生まれたのが、安全性も浸透性も高い「バイオポリリン酸」です。

バイオポリリン酸の魅力は、それだけではありません。

出芽酵母菌から抽出されるバイオポリリン酸は、この酵母菌由来の栄養分であるビタミンやミネラル、さらには細胞増殖促進能や細胞延命促進能をそのまま受け継ぎ、頭髪の成長促進や成長期維持にさらに有効となるのです。

そして柴氏の開発チームは、バイオポリリン酸だけでなく新たに海洋酵母から「バイオパップス」を抽出することに成功します。

「バイオパップス」は、補酵素であるPAPS（3′-ホスホアデノシン-5′-ホスホ硫酸）をバイオテクノロジーを使って抽出したもので、ポリリン酸がバイオポリリン酸にバージョンアップしたのと同じくPAPSの進化版です。

補酵素とは別名コエンザイムともいいます。

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  補酵素の一種コエンザイムQ10の優れたアンチエイジング効果については、健康や美容に関心のある人なら耳にしたことがありますよね。

  PAPSもその仲間で、さまざまな代謝系に対応して酵素を手助けし、頭髪の伸長促進効果や成長期の維持・延長効果が認められています。

髪の毛をPAPSに浸した実験では、蒸留水やインスリン、ミノキシジルと比較しても、伸長効果が優れているという結果が出たとのこと。

ちなみに、バイオパップスも柴氏のチームが特許を取得していて、ポリピュアEX独自の成分となっています。

これらが両輪となる『ポリピュアEX』は、『全く新しい』育毛対策（※公式サイトより）が期待できるというわけです。

そのほかの有効成分の頭皮環境を整える効果や作用

『ポリピュアEX』の二本柱の成分は「バイオポリリン酸」と「バイオパップス」ですが、ほかにも育毛に良いとされている成分が配合されています。

そのいくつかをピックアップし、それぞれの作用や効果をみていきましょう。

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  どの成分も頭皮環境を整える効果があり、バイオポリリン酸とバイオパップスをサポートしてくれそうですね。

ポリピュアEXの容量や値段はいくら？

高額な育毛剤が多い中、『ポリピュアEX』の通常販売価格も7,800円（税込）と、まあまあの値段といった印象。

ただし、定期コースで購入すると12%Offの6,800円になっています。
1ヶ月分でこの値段なら、妥当なところなのではないでしょうか。

内容量を見ると120mlとあります。

これは、他の主な育毛剤の『チャップアップ』や『BUBKA（ブブカ）』『イクオス（IQOS）』らと同量です。

ポリピュアEXは特許取得成分が配合も発毛効果が期待できないのはなぜ？

『ポリピュアEX』には2種類もの特許取得成分が入り、ほかにも育毛に役立つ成分も配合されています。

実験でも効果が認められたようですし、しっかり効くのであれば購入したいところ。

しかしじっくり検証すると、どうも「しっかり効く」レベルではなさそうなんです。

というのも、まず「バイオポリリン酸」にしろ「バイオパップス」にしろ臨床試験は行われていないようなのです。

培養液に髪の毛を浸した実験で効果があったとしても、実際に頭皮に塗った状態で同じ効果が現れるとはかぎりません。

PAPS（3′-ホスホアデノシン-5′-ホスホ硫酸）の実験でも、分かったのは伸長効果が高いといった結果だけです。

つまり、髪の毛の伸びが速かったというレベルのもの。

伸びが速いほうが遅いよりはよっぽどいいですが、AGAに悩んでいる人がほしいのは伸びの速さより発毛効果です。

それに、肝心のAGA（男性型脱毛症）（※詳細）の原因となるDHT（ジヒドロテストステロン）にアプローチしなければ、いくら成長因子FGFを活性化したり代謝をアップさせたりしても、ただの対症療法でしかありません。

AGAをストップさせ発毛を促すには、やはり根本に働きかけることが大事なのです。

たとえAGA対策として、DHTを抑制する作用のあるとされるイソフラボンが配合されていたとしても、ちょっぴり女性ホルモンもどきを加えただけでは、進行していくAGAを食い止めるパワーはありません。

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  それに、もし厚生労働省がAGAに効果があると認めている成分のフィナステリドやデュタステリドと同等のDHT抑制作用があるのであれば、すでにイソフラボンも認められているはずですしね。

また、『ポリピュアEX』は男女兼用を謳っているためAGAに特化した成分を配合することはできません。

ですから、AGA改善用として物足りなさを感じてしまうのは、コンセプト的にしょうがないことなのです。

成分的には頭髪の健康を考えた画期的で優れたものばかりなのですが、AGAをどうにかしたい人にとっては期待薄でしょう。

さらに公式サイトをよくみてみると、いろいろと疑問点が生じてきます。

一つは浸透性について。

「浸透性が大幅にアップしました」とか「毛乳頭をケア」などとあるのですが、「浸透性」の注釈には「※角質層まで」となっています。

毛乳頭は、角質層のある表皮のもっと奥の真皮層にある（髪の毛が成長するとさらに奥の皮下脂肪織まで達する）のですが、これでは「毛乳頭をケア」できるほど浸透できるとはいえません。

あとは特許成分について。

「特許を取得した成分」と聞くと効果もものすごいのでは？と思いがち。

しかし特許とは、前例のないすぐれた発明や発見、アイデアに対して一定期間奪われないように独占権を保証するものなので、その成分の優劣までが保証されているわけではありません。

バイオポリリン酸とバイオパップスの特許も、その抽出・製造方法に対してのもの。

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  特許を取得するほどの効果というわけではないのですね。

  公式サイトで、開発責任者の柴氏がバイオポリリン酸について熱く語っている記事が掲載されているのですが、下のほうに小さく「※ポリリン酸研究に基づく開発者インタビューです。育毛剤の効果を保証するものではございません。」と注釈がついています。

やはり、日本で唯一一般用医薬品として発毛効果が認められているミノキシジル（※詳細）が配合されていない育毛剤では、AGAに立ち向かうことはできないでしょう。

それにミノキシジルだけでなく、進行抑制が期待できる成分フィナステリド（※詳細）などの治療薬も併せて服用することも、AGA改善には重要です。

いくら髪の毛を生やしても、それ以上に抜け毛が増えてしまったら、水を穴のあいたザルに注ぎ続けても溜まらないように、どんどん薄毛が進行してしまいますからね。

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  torisawaさんが言うように、髪の毛を生やすだけでなく、進行を抑えることも考えなければなりません。

  だから、管理人の僕は、少し値段は高くなってもAGAクリニックでの内服薬による治療がAGA（男性型脱毛症）（※詳細）改善の近道だと実感しています。

  本気で薄毛に悩んでいる方は、こちらの改善記録も見てみてください。

ポリピュアEXのレビューをチェック！楽天ランキング20冠獲得やモンドセレクション受賞が容易な理由とは

『ポリピュアEX』にはいろいろな気になる点はありますが、7年連続でモンドセレクション金賞を受賞したり楽天ランキングで20冠獲得したりと評価は高そうです。

そこで、実際に体験した人の使用感を知るべく、楽天市場でのレビューをチェックしてみましょう。

楽天市場でポリピュアEXを販売しているのは1店舗のみ。

星の数の平均が約4コと、やはり高評価と言えそうです。

しかし、「効果があった」「抜け毛が減った」といったレビューはあるものの、迅速な発送業務について絶賛していたり、おまけがついてきたことや期待を込めて☆5コをつけている人もいます。

これでは、製品そのものの良さで評価が高いのか分かりづらいところ。

ランキング1位を連発していることから人気があるのは間違いなさそうですが、少し不思議に感じる点ではあります。

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  まあ楽天ランキングに関しては、いろんなショップや商品がランキング1位を獲得できる工夫がされている、ショップ側に親切な集計方法をとっているのですよね。

というのも、総合ランキングでは、期間、性別、年代別など細かく分かれたそれぞれのランキングが存在します。

さらに期間は、リアルタイム、デイリー、週間、月間と分かれていて、年単位でも、年間、上半期、下半期があります。

部門別では、育毛剤でいえば「ヘアケア・スタイリングランキング」があり、その中でも細かく「育毛・養毛剤」「スカルプケアローション・エッセンス」などと分かれていて、これらを合わせると、区切り次第ではランキング1位が量産できるシステムになっているのです。

ですから、ちょっと知られているような商品であれば、20冠獲得など割と簡単なのですね。

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  ちなみにアマゾンでは、なぜか☆1コが47%を占め、平均☆2.8コの評価となっています。

  この差はどう解釈したらいいのでしょうか。

そして、モンドセレクション金賞について。

モンドセレクションは、応募費用を添えてモンドセレクション本部に製品を送るだけで審査してもらえるのですが、簡単に言えば、害のない原材料で品質に問題がなく、説明書に虚偽の記載がなければ容易に受賞できてしまう賞なのです。

出品された製品の受賞率は何と9割以上とのこと。

金賞は最高金賞と合わせると半数以上にのぼるなど、それほどありがたい賞ではないのです。

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  世界的な賞であるモンドセレクションですが、覆面調査員が世界中を巡って評価していくミシュランガイドなどとはまったく性質が違うものなのですね。

  宣伝に付加価値をつけたい業者が出品する名前だけの賞ととらえて、差し支えないのではないでしょうか。

ランキング上位や金賞受賞なんて話を聞くと、それだけで価値の高いものと思ってしまいますが、こうしたカラクリを知り適正な評価をしていくのは大事です。

ただでさえ育毛業界では、印象操作を使った宣伝が多いのですからね。

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  管理人の近藤あきらさんのコラムでも、モンドセレクションはお金で買える賞だと言ってますね。

AGA改善は育毛剤で頭皮ケアをするよりもAGA治療薬や発毛剤が近道

『ポリピュアEX』は、発毛効果が期待できないとはいえ、配合成分がすべてダメなわけではありません。

頭皮環境を整えたり、女性の薄毛の改善には期待できる育毛ローションでしょう。

実際にレビューでは効果を感じられた人の意見もありますし、やはり10年以上も売れ続けているのは支持する人が多いからこそ。

なので、金銭的に余裕がある場合には、AGA対策のサポートとして使用してみるのもいいかも知れません。

しかし、これ1本でAGAと闘うのは無謀と言わざるを得ません。

発毛させたいのなら、やはり原因にアプローチすることと、生やすパワーのある成分が必要です。

同じような金額を出すのであれば、やはり発毛効果が期待できるミノキシジルの内服薬や5%配合外用薬の発毛剤でしょう。

そして、先述したようにAGAの進行を抑制するフィナステリドなどの治療薬を併用すること。

ただ頭皮ケアをする育毛剤ではなく、AGA治療薬や発毛剤がAGA改善の近道となるはずです。

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  torisawaさんが言うように、育毛剤ではかなり進行してしまったAGAに立ち向かうことができません。

  実際に僕はいろいろな育毛剤を試してみたけど効果はありませんでしたからね。

  なので、少し値段は高くなりますが、AGAクリニックでの内服薬による治療がAGA（男性型脱毛症）（※詳細）改善の近道だと実感しています。

  本気で薄毛に悩んでいる方は、こちらの改善記録もチェックして一度カウンセリングに行ってみてください。

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