ポラリスシリーズは高濃度のミノキシジルで効果も凄かった!?惜しまれつつ消えた発毛剤を徹底調査
※本記事は2019年1月時点の情報をもとに作成しています。
※画像はあくまでイメージです。
『ポラリス』は伝説の発毛剤!?
『ポラリス』といえば、一般的には北極星を思い浮かべるかもしれません。
しかし、薄毛業界では違います。
発毛剤のレジェンドと言ってもいい『ポラリス』シリーズを、真っ先に連想する人が多いことでしょう。
ところで、現在の北極星はこぐま座のポラリスですが、実は約1万1,000年後、地球の自転軸のブレにより違う星にとって変わられるとのこと。
かなり遠い未来ではあるものの、ポラリスは北極星としての役目を終える運命にあるのです。
一方発毛剤のポラリスは、北極星の役目を終えるこぐま座のポラリスよりもずっと早い、2017年の初秋に姿を消してしまいました。
突然の販売終了のニュースに、愛用者にとってはさびしさを感じているどころの騒ぎではなく、阿鼻叫喚する方も少なくなかったようです。
購入できなくなってしばらく経った現在でも、懐かしむ方が多いポラリスシリーズ。
どうしてそれほどまでに人気を集めたのでしょうか?
また、かつての愛用者は、現在ポラリスのかわりに何を使っているのでしょうか?
そこで、恒星の名を持ちながら彗星のごとく消えたポラリスとはどのような発毛剤だったのか、今一度振り返るべく徹底調査します。
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目次
ポラリスは元祖発毛剤ロゲインのジェネリック医薬品!?
『ポラリス』とはミノキシジルが配合された外用薬で、世界初の発毛剤『ロゲイン』のジェネリック医薬品にあたります。
ミノキシジルは、アメリカのファルマシア&アップジョン社(当時。現ファイザー社)が高血圧治療用として生み出した成分です。
その「副作用」で多毛症状が続出したことから、AGA治療用のために開発したのが、ミノキシジルを配合した発毛剤の元祖『ロゲイン』です。
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約20年もの間、日本で「唯一の発毛剤」であり続けたリアップシリーズも、ファルマシア&アップジョン社とロゲインの開発・製造・販売権の導入契約を結んだことから生まれました。
つまりロゲインは、すべてのミノキシジル外用薬のルーツ、総本山といった存在です。
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ただ『ポラリス』シリーズは、『ロゲイン』のジェネリック医薬品でありながら、ミノキシジルが一番多く配合されているもので何と16%もあります!(ロゲインの主流はミノキシジル5%配合、女性用の2%配合もあります)
しかもフィナステリド配合タイプがあるなどやりすぎ感満載です。
とはいえ、このようにミノキシジル濃度を選べる点や、高配合のわりに続けやすい価格設定だったこともあり、薄毛に悩む人の関心を集めたわけです。
『ポラリス』シリーズを製造・販売していた会社は、アメリカのポラリスリサーチラボラトリーズ(Polaris Research Laboratories)。
名前の通りポラリスシリーズのために作られた会社で、ポラリスの製造・販売中止とともに姿を消しました。
ちなみにポラリスリサーチラボラトリーズの親会社は、スキンケアやヘアケア製品などを手掛ける「Divine Skin Inc.」です。
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現在「Divine Skin Inc.」のウェブサイトに行くと、自動的に「DS Laboratories」のサイトに飛ぶようになっています。
もともと「Divine Skin」も「DS Laboratories」も、「DS Healthcare Group,Inc.」の事業の一環なので統合された模様です。
ポラリスリサーチラボラトリーズの技術を採用したミノキシジル配合ローション『爆毛根(BAKUMOKON)』は、現在も「DS Healthcare Group,Inc.」が手がけており販売続行中です。
また「DS Laboratories」製造の育毛剤『スペクトラル』は、現在販売中止となっています。
なお、ミノキシジルとデュタステリドを配合したローション『ドクターゼロ』は、現在の表記は「Sapphire Healthcare LLC」ですが、少し前に「DS Laboratories」や「DS Healthcare Group,Inc.」の製品と書かれた情報も混在していて、何やら混乱を来している様子。
「DS Healthcare Group,Inc.」の周辺は、ここ数年の慌ただしさがうかがえますね。
ポラリスシリーズの成分の違いとは、それぞれの特徴や作用を徹底解説
先述しましたが、ポラリスシリーズの最大の特徴といえば、やはりいろいろな濃度でミノキシジルが配合されていること。
また他にもさまざまな有効成分が加えられ、Liposphereテクノロジーという新技術が採用されている点が挙げられます。
【Liposphereテクノロジーとは】
皮膚の細胞間に存在するバリア機能を発揮しているラメラ構造脂質の性質を模した組織内で有効成分をカプセル化し、表皮の角質層を通過しやすくして浸透力を高めるもの。
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頭皮の脂質バリア機能を強化する作用もあるので、頭皮の乾燥を防ぐこともできるようです。
頭皮から吸収しにくいミノキシジルの浸透を手助けしてくれるのは心強いかぎりですね。
では次に、それぞれのアイテムの全成分や、主に効果が期待できる成分の作用や特徴をみていきましょう。
ポラリスNR-07の全成分と効果や特徴
ロゲインと同じミノキシジル5%配合の『NR-07』は、ポラリスシリーズの基本的な存在です。
そのためまずは『NR-07』から始めた人も多いかもしれません。
容量60ml入り、価格は日本円にして約4,000円でした。
【ポラリスNR-07の全成分】
- ミノキシジル(5%)
- プロピレングリコール
- エチルアルコール
- アジピン酸ジイソプロピル
- リン酸
- ブチル化ヒドロキシトルエン
- メントール
- セイヨウハッカ(ペパーミント)オイル
- ブチレングリコール
- 脱イオン水
- PPG-26-ブテス-26
- PEG-40水添ヒマシ油
- ビオチノイルトリペプチド-1
- アゼライン酸(アゼライク酸)
- プロシアニジンB2
- アデノシン
- アピゲニン
- オレアノール酸
- β-シトステロール
- リジン
- ビオチン
- ビタミンBコンプレックス(葉酸、シアノコバラミン、ナイアシンアミド、パントテン酸、ピリドキシン、リボフラビン、チアミン、酵母ポリペプチド)
全成分の中で、ミノキシジル以外に特に効果が期待できる成分を赤字にしました。
それぞれの成分の作用や特徴は以下のとおりです。
【アゼライン酸(アゼライク酸)】
パパイヤの葉や穀物から抽出される成分で、5αリダクターゼを抑制しジヒドロテストステロン(DHT)の生成を食い止める作用があると言われています。
殺菌作用や皮脂抑制作用もあり、女性用化粧品に配合されることも。
【プロシアニジンB2】
『りんごポリフェノール』に含まれる代表的なポリフェノールで、日本で行われた臨床試験で発毛効果が得られたという成分です。
抗酸化作用や血行促進作用にすぐれ、抜け毛の原因となる酵素(プロテインキナーゼアイソザイム)を抑制してくれます。
【アデノシン】
生物の体内に存在するアデノシンは、血行促進作用や発毛促進因子『FGF-7』の分泌をサポートする作用があり、2017年版の脱毛症診療ガイドラインでも「B:行うよう勧める」と評価されています。
資生堂がその育毛効果で特許を取ったことでも知られています。
【オレアノール酸】
オレアノール酸は、センブリやオリーブオイル、ブドウの表面にある白い粉(ブルーム)にも含まれ、抗炎症作用や血流促進作用があります。
アンチエイジングにはもってこいの成分です。
【β-シトステロール】
β-シトステロールはフィトステロールの一種で、ノコギリヤシなどに含まれる成分です。
女性ホルモンに似た作用で、5αリダクターゼを阻害し、ジヒドロテストステロン(DHT)の発現を弱める効果があるといわれています。
【ビオチン】
ビオチンはビタミンB7やビタミンHの別名を持ち、育毛サプリとしても有名。
アミノ酸の代謝を促進し、コラーゲンの生成を後押ししてくれるので、髪の毛や頭皮のパワーアップをうながします。
ポラリスNR-08
配合されている成分は『NR-07』とほぼ同じですが、抗炎症作用や組織再生作用があり、DHTの抑制効果や毛母細胞の活性化作用があるとされる銅ペプチドが加えられています。
ミノキシジルは7%にアップ。
価格は60ml入りで4,500円程度でした。
ポラリスNR-09
ミノキシジルは15%とかなりの高濃度のため、低濃度ではあまり効果がみられない前頭部にも効くという話も。
『NR-09』も『NR-07』と成分はほとんど一致していますが、角質を除去したり柔軟にしたりするグリコール酸がプラスされています。
ローションタイプの中では、ベタつきが強いといった使用感も聞かれました。
価格は60ml入りで約5,000円でした。
ポラリスNR-10の全成分と効果や特徴
ほかのアイテムがローションタイプの中、異色のクリームタイプのため配合されている成分にも特色があります。
塗るとポマードのようにペッタリとなり、好き嫌いが分かれる『NR-10』ですが、頭皮をいたわる成分がたっぷり含まれることから根強いファンも存在しました。
ミノキシジルは16%と高濃度な上に、フィナステリド0.1%も配合されています。
『NR-09』と同様、60ml入りで約5,000円ほどの価格でした。
【ポラリスNR-10の全成分】
- ミノキシジル(16%)
- フィナステリド(0.1%)
- アロエベラジェル
- オレイン酸デシル
- ベニバナオイル
- グリセリン
- ステアリン酸グリセリル
- リン脂質
- スクワラン
- セチルアルコール
- グルコース
- マグネシウムアスパラギン酸スクロース
- グルタミン酸
- アスパラギン酸
- ヘキシルニコチン酸
- 小麦胚芽油
- 加水分解植物性タンパク質
- パルミトイルオリゴペプチド
- プロシアニジンB-2
- アセチルグルタミルヘプタペプチド-3
- 可溶性マリンコラーゲン
- 加水分解エラスチン
- D-パンテノール
- 高麗人参エキス
- グアーガム
- アラニン
- アラントイン
- パルミチン酸レチニル
- パルミチン酸アスコルビル
- ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド
- 血管内皮成長因子(VEGF)
- オリーブバター
- グリコサミノグリカン
- フェノキシエタノール
- クロロフィル
- キャロットオイル
- ソルビン酸カリウム
- 安息香酸ナトリウム
- 銅ペプチド
- クエン酸
クリームタイプのため、これまでのものとは成分がだいぶ違っています。
特に効果が期待できる成分(上記全成分の赤字表記)について、それぞれの作用や特徴を以下にまとめました。
【アロエベラジェル】
アロエはさまざまな効果がある万能植物で、頭皮の荒れや傷を快復させ、保湿作用や紫外線吸収作用があり、頭皮の健康維持に効果的です。
【可溶性マリンコラーゲン】
マリンコラーゲンは魚の皮から抽出され、変性温度が低く吸収されやすいのが特徴です。
みずみずしい頭皮へと導いてくれます。
【クロロフィル】
クロロフィルは葉緑素とも呼ばれ、抗酸化作用や抗アレルギー作用、殺菌作用、消臭作用があり、頭皮のコンディションを整えてくれます。
ニオイがおさえられるのが嬉しい点です。
【血管内皮成長因子(VEGF)】
VEGFは育毛メソセラピーにも使用され、新しい血管を形成させる作用があるため頭皮の血流をアップさせます。
ポラリスNR-11の全成分と効果や特徴
最後に発売された『ポラリスNR-11』は、ミノキシジル12%、ローションタイプでは唯一フィナステリド0.1%が配合されています。
これまでのシリーズでかゆみを感じた人でも、『NR-11』なら問題ないケースがあるなど使用感はやさしめです。
価格は60ml入りで約5,000円でした。
【ポラリスNR-11の全成分】
- ミノキシジル(12%)
- フィナステリド(0.1%)
- アルフォトラジオール
- 脱イオン水
- プロピレングリコール
- エタノール
- グリセリン
- 乳酸
- パントテニルエチルエーテル
- イノシトール
- リン脂質(脂肪球)
- アセチルメチオニン
- ポリソルベート80
- ミリストイルペンタペプチド-17
- クエン酸
クリームタイプやほかのローションタイプとも成分に違いがみられます。
こちらも上記で赤字表記した特筆すべき成分の効果や作用についてまとめました。
【アルフォトラジオール】
5αリダクターゼを阻害する作用があり、軽度のAGAや女性版AGAのFAGA治療に使われる成分です。
男女兼用の外用抜け毛抑制薬『パントスチン』の主成分です。
【パントテニルエチルエーテル】
パントテニルエチルエーテルはビタミンB群に属していて、毛包の『バルジ領域』を刺激して毛包幹細胞と色素幹細胞の生成をうながし、ヘアサイクルの成長期が短縮するのを防ぎます。
【イノシトール】
イノシトールは、穀物や一部のフルーツに含まれるビタミンB様物質。
「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれ、脂肪をエネルギーに変えて肝臓に脂肪が蓄積するのを予防してくれます。
肝臓のはたらきが安定すると、アルコール分解などによるアミノ酸のムダ使いを食い止め、髪の毛の生成にまわすことができるのです。
ポラリスNR-02(シャンプー)の全成分と効果や特徴
『NR-02』は発毛剤ではありませんが、ミノキシジル1%とフィナステリド0.05%が配合されたシャンプーです。
価格は210ml入りで3,800円ほどでした。
【ポラリスNR-02(シャンプー)の全成分】
- ミノキシジル(1%)
- フィナステリド(0.05%)
- 脱イオン水
- ラウリル硫酸ナトリウム
- アロエベラ葉エキス
- コカミドプロピルベタイン
- アルファオレフィン硫酸塩
- ジステアリン酸PEG-150
- ケラチン
- パントアルコール
- ポリクォータニウム
- 塩化セトリモニウム
- グリセリンモノステアレート
- ポリシリコン
- エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
- メチルアルコール
- カプリリルグリコール
- メチルイソチアゾリノン
ミノキシジルやフィナステリドのほかにも、頭皮ケアに有効なアロエベラ葉エキスや、髪の毛のコンディショニング効果があるコカミドプロピルベタインが配合された贅沢なシャンプーではあります。
しかし、刺激の強いラウリル硫酸ナトリウムが洗浄剤として使われているため、敏感肌の人には向きません。
ポラリスのデメリットやマイナスポイント
『ポラリス』は、選べるミノキシジル濃度や配合成分の幅広さ、Liposphereテクノロジーによる浸透力で支持を集めていましたが、「ちょっとココどうなの?」といった気になるマイナス点もありました。
ポラリスシリーズには、甘い蜜やフルーツが発酵したような形容しがたい独特のニオイがあり、それが原因で使用を断念する人もいたとのこと。
「りんごポリフェノールのせいでは?」との意見もあり、種類やロットによってニオイには強弱があったようです。
特にローションタイプでは液ダレが多発。
使用前はキャップの中に銀色の中ブタがあるため、輸送時に漏れるケースはあまりなかったようですが、付属のスプレーに付け替えると、アメリカ製ならではの緩さからなのか、ネジのところに隙間ができて中身がもれてしまうのです。
当初はスポイトも付属していて、スプレーよりも好んで使う人が多かったにも関わらず、2014年の夏からはスプレーのみとなり、さらに液ダレに悩む人が急増したとのこと。
なかにはリアップなどの使い切った容器に移し替えるといった裏ワザを使う人もいたようです。
ポラリスは、ちょくちょく仕様変更するケースがありました。
例えば先述したように付属のスポイトがなくなったほか、ニオイに波があったりベタつきが少し和らいだり、また黄色い液体から無色透明になるなど。
人気の高かったポラリスは、薬局やドラッグストアで取り扱っておらず、一部のAGAクリニックで処方されていたものの、入手方法のほとんどが個人輸入代行業者を通しての購入でした。
そのため急に仕様変更があると、「偽物!?」「不良品!?」とそのたびに掲示板がザワついたものです。
ただ個人輸入の場合、実際に偽物や不良品が届く確率も高くリスクが高すぎです。
また万が一健康被害が出ても自己責任となるため、決しておすすめできる入手方法ではありません。
ちなみに日本国内で販売が許可されているミノキシジル外用薬といえば、『リアップ』シリーズやそのジェネリック医薬品である『スカルプD メディカルミノキ5』『リグロEX5』『ミノキシジルローション5%「JG」』など国内メーカーのものばかりです。
個人輸入のリスクや発毛剤に関する記事はこちら
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発毛剤のパイオニア、リアップX5の効果や副作用は?育毛剤選びで悩む前にチェック!
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ポラリスは結構ベタつきが気になり、クリームタイプの『NR-10』だけでなく、ローションタイプでも感じるデメリットでした。
このベタつきをうまく利用して髪の毛をセットするなど、うまく使いこなせれば良いのですが、薄毛が目立つ状態だと、さらにスカスカ感が目立つことに。
また、渇いたあとに白く残る場合もあるため寝る前にしか使えない意見もありますが、初期のころの黄色い液体だと枕が黄色く染まるケースもあり、夜の使用にもタオルを敷くなどの対策が必要だったわけです。
これはミノキシジルの副作用によるものなのか、ほかの成分でアレルギーが起きているものなのかは不明です。
ただ、かゆみや炎症を訴える人が多いのは確かだったようです。
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いろいろ困りごとが多かったポラリスシリーズ。
かゆみに関しては深刻ですが、そのほかの脱力感あふれる点は、販売中止となった今では懐かしい思い出なのかも知れませんね。
ポラリスが販売中止になった理由を囁かれる暗いウワサから推測
多くの人に惜しまれながら、販売中止となったポラリスシリーズ。
どうして突然消えてしまったのでしょうか?
その理由は謎に包まれていますが、例えば以下のような憶測が飛び交っています。
- 副作用の可能性があるミノキシジルが高濃度だったため、訴訟問題になった
- フィナステリド配合のローションに触れた女性に訴えられた
- フィナステリドとダブルの配合で、何か事故が起こった
- Sapphire healthcare LLCに乗っ取られた など
どれもありえそうですが、ポラリスシリーズを製造・販売していた「ポラリスリサーチラボラトリーズ」が消滅し、親会社である「DS Healthcare Group,Inc.」が沈黙を守っている現状、真相は藪の中です。
ただ①~③の訴訟や事故などのような、何らかの責任が生じて消えたのではないかと推測します。
というのも、④の「Sapphire healthcare LLC」という会社は、「ポラリスリサーチラボラトリーズ」が消えた2017年に突如設立され、ポラリスシリーズそっくりの『フォリックス』というシリーズを製造・販売し始めたからです。
しかも、別会社とはなっているものの、会社の所在地は「ポラリスリサーチラボラトリーズ」の研究施設と同住所。
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先述したように、『ドクターゼロ』をめぐっても関わりあっているのですよね。
これは何を意味しているのでしょう?
もし、ポラリスシリーズが消えた原因がその配合成分によるアクシデントであるとしたならば、ほとんど同じ成分で作られているフォリックスシリーズでも同じようなケースが起こった場合、また忽然と姿を消すかも知れません。
そうなった場合、またそっくりな新シリーズが別会社の手によって現れるのでしょうか…。
ポラリスシリーズの販売中止にはいろいろな問題が隠れていそうですが、ポラリス愛用者としては、後継シリーズともいえるフォリックスシリーズの登場にひとまず胸をなでおろし、移行していった人も多いようです。
ただポラリスシリーズで副作用が起きてしまい、販売中止を待たずに使用を断念した人もいるでしょう。
ポラリスに関する詳細記事はこちら
国内ではミノキシジル5%配合発毛剤しか販売されていない意味を考えよう
日本で買えるミノキシジル配合のOTC医薬品は5%が最高。
ただし、管理人の近藤あきらさんがAGAスキンクリニックに取材した際、医師も明らかにしているように、5%の濃度はあくまで気休め程度です。
取材レポートはこちら
とはいえ、ミノキシジルには副作用の心配もあり、医師の診察がない状態で安全に使用するには5%が限界ギリギリ。
5%を超える高配合となると、素人判断では危険なのです。
また10%以上ともなると、クリニックでも処方をためらうレベル。
それなのに、個人輸入でミノキシジル15%の発毛剤を取り寄せて使っても大丈夫なのでしょうか。
確かに、5%の国内品で効果が出なかった人が、ポラリスシリーズでは効果を実感したケースもあるようです。
しかし、ポラリスが消えたからといってすぐにフォリックスシリーズに乗り換える前に、なぜ厚生労働省が5%を超えるミノキシジルを認可しないのか、どうしてクリニックの医師でさえ10%以上の処方をためらうのか、今一度立ち止まって考える必要がありそうですね。
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健康が一番ですから、自分は絶対に個人輸入には手を出しませんよ。
やっぱりクリニックで安全なレベルの治療薬を処方してもらうのが最善かと思います。
個人輸入のリスクに関する記事はこちら
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管理人の僕は、銀クリでAGA治療をしています。
これまでAGA治療薬の副作用はまったく出ていませんし、医師のサポートがすぐに受けられる状態なので、安心して治療が継続できてますよ。
torisawaさんも言うように、個人輸入はリスクが高すぎてまったくオススメしません。
万が一健康被害が出ても自己責任。
後悔した時には遅すぎますから、絶対にやめましょう。
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ライター情報
torisawa
ダチョウ並みの頭髪と、ニワトリ並みの頭脳を持つ、薄毛歴10年の悩める35歳。 自らを実験台とし、よかれと思うものは手当たり次第試してきた経験を、皆さまと共有できたらなによりです。 ちょっぴりアレルギーが気になるので、育毛剤や発毛剤の成分には特にこだわりを持っています。 特技はポジティブシンキング。まだまだあきらめませんヨ!
普段はまったく意識すらしていないのに、このような話を聞くと急に何だかさびしい気がしてしまいますよね。